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やせた女性の子どもは将来病気になりやすい~女性のやせと妊娠・出産リスク~

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更新日:2021.3.12

女性にとって大きなライフイベントである妊娠・出産。
生まれた赤ちゃんには、元気にすくすくと育ってほしいと誰もが願うものかと思います。
妊娠期の母親の生活習慣や健康状態が胎児に与える影響は大きく、生活習慣の中でも飲酒・喫煙がNGとされていることはご存知の方も多いことでしょう。
そして母親の「やせ」もまた、子どもの健康に影響を及ぼしてしまうことはご存知でしょうか。
本コラムでは、「今すぐの妊娠は考えていない」という女性にも知っておいてほしい、女性のやせと、妊娠・出産リスクの関連についてお伝えします。

やせている女性は、妊娠しにくい

BMI(身長と体重のバランスを表す体格指数 体重(kg)÷身長(m)²で求められる)が低い(18.5未満)女性は、標準的な体重の女性にくらべて妊娠しにくいことがわかっています。
これは、やせていることによってホルモンバランスの崩れが起こり、月経の周期の乱れや排卵障害が起こってしまうことが原因とされています。

妊娠をしてもさまざまなリスクがある

さらに、母親の「やせ」は、妊娠をしても大きなリスクをもたらすことになります。
また、そのリスクは母親はもちろん、胎児や、生まれた子どもの将来の健康にも大きく関わることになります。

78もの研究を分析し、女性の体格と出生児の状態との関連を調査した報告でも、普通体重の妊婦と比較すると、やせた妊婦が低出生体重を出産するリスクは1.64倍とされています(※1)。

「小さく生んで、大きく育てる」は時代遅れ

ひと昔前には「小さく生んで、大きく育てるべきだ」と言われたこともありましたが、本コラムでご紹介したようなことから、現在は小さく子どもを産むことは医学的にも推奨されていません。
望んだ時期の妊娠と、母子ともに健康な出産をし、その後の子どもの健康のためには、妊娠してからごはんをしっかり食べればいいというわけではありません。
日ごろからの食事や体型の管理が重要です。
食事による妊娠前からの健康なからだづくりについては、妊産婦のための食生活指針でも、「「主食」を中心に、エネルギーをしっかりととる」
「不足しがちなビタミン・ミネラルを「副菜」でたっぷりとる」などのように記載されてふれられています。(※2)
体重管理については、これを機にご自身の体重が適正であるか、チェックしてみましょう。
BMIチェックはこちら

参考
※1  Han Z1, Mulla S, Beyene J, Liao G, McDonald SD; Knowledge Synthesis Group. :Maternal underweight and the risk of preterm birth and low birth weight: a systematic review and meta-analyses.  Int J Epidemiol. 2011 Feb;40(1):65-101.
※2  厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」