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健診結果に注意~B判定だからと油断しないで~

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毎年、きちんと健康診断を受けていますか?受診後、結果をしっかり見直していますか?
病気を予防するには、まず体の異常を早く発見することが大切です。
そのためにも必要なのが健康診断です。健康診断を活用して、ご自身の健康を守りましょう。
「そうは言っても、結果をどのように見たらいいのか……」
「C判定やD判定がないかくらいしか見ていないよ」
こんな方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、健診結果の見方と注意点についてお伝えします。

健診結果の見方 ~チェックポイント~

健診結果を見るときは、以下のポイントをしっかり押さえましょう。

では、なぜ上記のようなチェックが必要なのか、実際にあった事例を交えてご説明します。

Aさんの場合、すべての項目がB判定だったため、安心して病院へはまったく行きませんでした。
また、会社からも受診をするようにとの注意は受けませんでした。
Aさんは喫煙者ですが、こうした結果を得たことで「俺はたばこを吸っているのに、健康診断では悪いところがまったくなかった! 健康そのものだ」と周りに自慢するほどでした。
ところが、ある冬の日の朝、会社の階段で恐怖を感じるくらいの胸の痛みに襲われました。
心筋梗塞の発作です。
幸いにも同僚がその場に遭遇し、救急車を呼んでくれたため、病院で適切な治療を受けることができて、大事に至ることはありませんでした。
健診結果はB判定で、一見すると健康に思われるAさんが心筋梗塞の発作を起こしたのはなぜでしょうか。

発作を起こした理由、それは複数のリスクが混在していたからです。

判定基準は医療機関によって異なる

実は、健診を受ける医療機関によって各判定の「基準範囲」が異なる場合があります。
仮に同じLDLコレステロール値であっても、ある医療機関ではB判定(軽度異常)、別の医療機関ではD判定(要精密検査)になるということがあり得るくらい、基準範囲は機関ごとに違います。
「基準範囲」とは、健康な人の集団の検査値をもとにして、上のほうと下のほうを除いた真ん中部分95%の人が含まれる範囲のことです。
機関ごとに「健康な人」の選び方が異なるため、結果としてこのような差異が生じます。
たとえば、喫煙の量など、健康状態により厳しい条件を設定して「健康な人」を絞りこめば、基準範囲は変わってきます。
健康診断結果を受け取る側からすれば、D判定やE判定であれば「病院(医療機関)に行かなくては!」と思いますが、B判定やC判定だったら「軽度異常」基準値を少し超える程度ですし、そんなにリスクがあるとは感じられません。
しかし、上記のような理由から健康診断結果に「B判定」しかないとしても、Aさんのように非常にハイリスクになることがあります。
そしてもう一つ考えられる理由があります。
コレステロールの値に注目してみましょう。
コレステロールには、LDL(悪玉)コレステロール値とHDL(善玉)コレステロール値があります。
Aさんの例を用いると、それぞれはB判定ですが、ここでは総合的に見ることがポイントとなります。
総合的な見方として、LH比をご紹介します。LH比とは、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの比のことです。式にすると下記の通りになります。

LH比 = LDLコレステロール値(悪玉) ÷ HDLコレステロール値(善玉)

注意が必要となる境界線の数値は「2.5」です。
「LH比」が2.5を超えている場合は、じわじわと動脈硬化が進行している可能性があります。
A判定、B判定の人であっても2.5を超えている人は注意が必要です。

このように、健診結果を流し読みするだけでは見落としてしまうことが多くあります。見方がわからないようであれば、会社の医療職に相談したり、かかりつけ医などに相談してみてください。
「わからない」を放置することが一番危険です。
将来の自分のためにせっかく受けた健診結果を上手に活用してみてください。