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その他(運動)

更年期に差し掛かった肥満の女性は膝が痛くなりやすい?

膝の痛みがでてきたら

階段の上り下りや歩きはじめの時に膝の痛みを感じることがあったりしませんか?
それは関節にある軟骨がすり減って変形したり、骨同士がこすれたりすることによって起こる変形性膝関節症による症状かもしれません。
変形性膝関節症は、年齢や性別、体重、ライフスタイルなどが関係しています。
年齢を重ねて膝関節のすり減りが大きい高齢者や、膝に大きな負担をかける肥満の方、膝関節を支える筋肉量が少ない女性などに多く発症している現状があります。

肥満の更年期女性と変形性膝関節痛

特に、更年期に差し掛かった肥満の女性は膝が痛くなりやすい要因が揃っており、注意が必要です。
理由としては、主に次の2つが挙げられます。

●理由1. 脂肪がつきやすくなるため●

更年期付近の女性は基礎代謝の低下や、脂肪の燃焼を促す働きのあるエストロゲンの減少により、脂肪をため込みやすく、肥満になりやすい傾向にあります。
過体重は膝への負担が大きく、膝を痛める要因の一つとなります。
Stephen Messier氏らの研究によると、肥満を伴う変形性膝関節症の成人においては、大きく減量をできたほうが膝の痛みが軽減し、
健康関連QOL(身体面、心理面、機能面(日常活動における役割など)より健康に直接影響する部分の QOL(生活の質))が良好となったと報告されています(※1)。
体を常に支えている膝への負担を減らすためにも、体重を減らすようにしましょう。

●理由2. 女性の筋肉量が男性とくらべて少ないため●

膝へ過剰な負担がかかることがないよう、膝関節は周りの筋肉によって支えられています。
しかし、女性の筋肉量は男性とくらべて少ないため、膝の痛みを訴える女性が男性よりも多い傾向があります。
更年期付近の女性はもともと筋肉量の少ないことに加え、加齢により筋肉が衰えるため、
意識的に膝を動かす運動を行うなどして、膝周辺の筋肉量の減少を防ぐようにしましょう。

変形性膝関節痛を治すには

治療法として、減量、運動療法、鎮痛薬や関節を保護する薬を利用する薬物療法、関節にかかる負担を減らす器具療法、人工の関節に置き換える等の手術があります。
肥満の方はまずは減量を、筋力の衰えを感じている方は筋力トレーニングに取り組みながら痛みの軽減に努めましょう。
そして、痛みが増すようでしたら医療機関を受診するようにしてください。

【ご自身で取り組める治療法】

①減量

ご自身の適正体重を知り、どのくらいの体重を減らしたほうが良いか把握することから始めましょう。
肥満度を表す指標としてBMI(体格指数)が用いられます。
BMI=22前後がもっとも病気にかかりにくい値といわれていることから適正体重と呼ばれています。
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②運動療法

筋力の衰えを感じている方は、特に太ももの筋肉の強化を図れる筋力トレーニングを行い、膝を安定させ、関節への衝撃を緩和できる状態にしましょう。
おすすめのトレーニングをいくつかご紹介します。
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参考
※1 Messier SP, et al. Intentional Weight Loss in Overweight and Obese Patients With Knee Osteoarthritis: Is More Better?.Arthritis Care Res. 2018 Jun 18. 70(11),1569-1575.