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尿酸値、まだ大丈夫と思っていませんか?

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痛風は、美食や大酒といった贅沢三昧をする王侯貴族に発症する人が多く、昔から「帝王病」「贅沢病」などと言われてきました。
エジプトで発掘されたミイラの関節から、痛風発作の原因となる尿酸塩の結晶が見つかったという報告もあるほどです。
「飽食の時代」を象徴する生活習慣病の代表的なひとつである高尿酸血症、痛風についてお伝えします。

検査値の判定

A:異常なし 基準範囲 2.1~7.0mg/dL
B:軽度異常 7.1~7.9mg/dL
C:要再検査・要生活習慣改善 2.0mg/dL以下、8.0~8.9mg/dL
D:要精密検査・要治療 9.0mg/dL

尿酸値を上昇させる危険因子

◆30歳代以上の男性
 ⇒30~50歳代の男性に起こりやすいです。なんと痛風発作を起こす95%以上が男性。

◆内蔵脂肪型肥満
 ⇒尿酸値が高い人や痛風発作を起こす人の多くが、内臓脂肪型肥満。

◆過食・多飲
 ⇒過食によって肥満になると尿酸値が上がりやすくなります。
  アルコール、特にビールをよく飲む方は痛風発作を起こしやすいです。

◆果糖の過剰摂取
 ⇒清涼飲料水やお菓子等に多く含まれる果糖の摂り過ぎは尿酸値を上昇させます。

◆病気の治療薬
 ⇒利尿薬などの薬によって副作用で尿酸値が上がる可能性があります。

◆腎臓病など
 ⇒腎臓の疾患がある方は、尿酸を排出する能力が低下して尿酸値が上昇しやすいです。

そもそも尿酸とは

尿酸は、古い細胞を分解するときの老廃物です。
また、尿酸の元はプリン体という物質で、細胞や食品中などに含まれています。
身体の中では、毎日、プリン体から尿酸がつくられ、腎臓から尿に溶けて排泄されています。
血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態を「高尿酸血症」と言い、この状態を治療せずに放置しておくと身体の中で
多くなった尿酸が溶けきれずに関節などで結晶化し、痛風やさまざまな病気の原因になることがあります。
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痛風が男性に多い理由

痛風は圧倒的に男性に多い病気と言われています。
どのくらい男性に多い病気かご存知でしょうか。
東京女子医科大学の行った調査によると、痛風発症の割合は男性が98.5%、女性が1.5%でした。
では、なぜ、こんなにも男女差が出るのかというと、女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられています。
女性ホルモンは腎臓から尿酸の排泄をスムーズに促す働きがあるためです。
しかし、閉経後は女性ホルモンの分泌が減るため尿酸値は少し上昇する傾向にあります。

日常生活で尿酸値を下げるコツ

・ 水分を十分にとって尿の酸性化を防ぐ
 ⇒水分をたっぷりとることで尿酸が溶けやすい状態になります。1日2ℓ以上を目安に水分をとり、
  野菜や海藻など尿をアルカリ化する食品を積極的にとりましょう。

・ 適度な運動で尿酸値を上げる原因となる肥満を防ぐ
 ⇒肥満は尿酸の排泄を阻害したり、高血圧や糖尿病などの合併症を引き起こすリスクを高めるため
  有酸素運動を毎日30分以上行うことが理想的です。
  しかし、なかなか運動の時間を確保することができない場合、
  まずは通勤時にエスカレーターではなく階段を使うなど少しずつ無理のない運動から取り入れてみましょう。

・ 栄養バランスのとれた食事を規則正しくとる
 ⇒日々の食事は、肥満を解消させる大切なポイントです。
  バランスよく、3食きちんと食べましょう。

・アルコールの飲み方を気を付ける
 ⇒アルコールを飲むと、肝臓での尿酸の産生が促され、尿酸を排泄しにくくする作用があります。
  アルコールの飲み過ぎは痛風発作のリスクを上げるため控えましょう。